一富士二鷹三茄子

皆様、初夢はご覧になりましたか?

 

縁起のいい初夢として一富士二鷹三茄子なんて言われていますが、

私はどの夢も一度も見たことはありません。

一度は見てみたいものです。

 

それはさておき、富士といえば、

昨年訪れました、静岡県富士山世界遺産センターをご紹介します。

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2017年12月末に開館した比較的新しい建物で、

設計は株式会社坂茂建築設計でデザインはコンペで選ばれた建物です。

 

敷地は静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社にほど近い敷地で、

元は大社の観光バスの駐車場だったとか。

 

そのため鳥居が建物脇にあります。

 

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建物の前に水盤をつくり、建物の逆さ富士を水面に表現しています。

富士山の逆さ富士とは逆の状態ですね。

 

富士山は日本人なら言わずと知れた山ですが、最近は海外からの旅行客にも

人気の山となっているようで、たくさんの海外からの観光客も来館していました。

 

内部は逆さ富士の部分がらせん状にスロープとなっており、富士登山を疑似体験しなから、さまざまな展示物を見る構成となっていて、屋上の展望ホール、屋外テラスからは

実物の富士山を眺めることができます。

 

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古来、日本人が崇拝や信仰の山としてみてきた富士山の絵や資料、又富士山を取り巻く自然環境、活火山としての側面などの展示がされていて非常に興味深い内容でした。

 

又、映像シアターがあり4K画質で富士山や富士周辺の自然の四季折々の美しい映像を見ることができます。

 

実際の富士山を登ることはハードルが高いですが、富士山を身近に体感することができます。 行ってみて、今度は日本人として一度は実際の富士山を登りたいなと感じたのでした。

 

J.E

世界に誇れる建築

前回の話にちょっとつづきますが、

奈良の東大寺

そのスケールと技術は、まさに現代でも日本が世界に誇れる建築です

 

話は少し変わり

昨年、中国での老人施設の設計案件で上海出張の際、市街の中で黄金に輝く『西安寺(せいあんじ)』を見学しました

由緒あるお寺で、建て替えてはいるものの、その歴史はざっと1800年とのことです

さすが中国です

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◇中国上海 静安寺

 

 

この建物を見学した際、スケールは違いますが、「東大寺っぽいな」と感じたのを思い出しました

大仏殿の空間、天井の架構、軒下の扇垂木・・・などなど

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◇大仏殿 内観……東大寺よりは小さいですが

 

 

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◇天井の架構……天井も似ています

 

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◇軒下の扇垂木:中心から放射状に伸びて屋根を支える垂木

        平行に並ぶ和様以前の伝来の工法

 

でも、似ているのは当然なのかもしれません

現在の東大寺は建て替えられておりますが、建立時は宋から技術を得たのですからね

海外から様々に技術を受け、独自に変遷させて、多様な日本的寺社建築が出てきたのです

 

さて、さらに話は変わり、

先月、東京オリンピックに向けて建設中の新国立競技場を、近くで見る機会がありました

あれほど着工前に「間に合うか!」と騒がれておりましたが、工事風景はなんとなく大丈夫そうに見受けます
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◇新国立競技場(隈研吾氏) 2018.12撮影

 

ここで、ふと思いました

ザハハディド氏の計画案だったら、この眺めはどんなだっただろうと

もちろん賛否がありましたが、その是非はここではふれません

 

ただ、当時ザハ案への批判は、

「技術的に難しい」「コストが高い」「景観がそぐわない」などなど

さらにザハ氏は、自らの案が白紙撤回されて半年ほどで突然お亡くなりになりました

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◇ザハハディド案:新国立競技場コンペ最優秀賞

 

デザインの奇抜さから世界で「アンビルド(建たず)の女王」と言われたザハ氏の遺作が日本の技術で建設できていたら

あの曲線がここに出現していたらと思ってしまいました

 

東大寺創建時も、これまでない技術で挑むうえでは、様々な葛藤や難関があったことでしょう

壮大なチャレンジが実行しづらい現代の時勢も当然ありますが、残念ながら昨今、東大寺の様に100年単位で語られ、維持される建築が出来にくくなっている事を感じております

 

たらればですが

もしザハ案が完成していたら、

東大寺とまではいかなくても、のちに世界へ胸をはり語れる建物としては十分だったのではないかと、ちょっと思うのでした

Y.K

 

奈良へ行こう!

昨年4月に高田馬場に越して初めての新年、
そして最後の平成としての年になります。
平成31年、本年もよろしくお願いいたします。


年末に奈良の東大寺、大仏殿を中学の修学旅行以来、
約30年ぶりに訪ねてまいりました。

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大仏殿外観

歩みを進める事に大きくなる大仏殿、とにかく大きい。
創建は奈良時代、現存するのは3代目、江戸時代に再建されて
大きさは間口は57.5m、奥行き50.5m、高さ49.1m。
いわずと知れた世界最大の木造建築
創建時は間口86.1m、奥行きと高さはさほど変わらずとも1.5倍の大きさ。
当時の建物の大きさが想像できません。

 

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創建時復元模型

この写真に見える右奥の塔は東大寺の東塔7重塔です。現存はしませんが高さ70mとも100mとも伝わっているようですが正確な高さは不明です。

 

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大仏様

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大仏様裏側、柱梁貫

縦方向の柱、横方向の梁と貫が幾重にも交差する様子はとても美しいです。
外観からは2階建てのように見えますが中から見ると1階建てなのがわかります。
この大空間を支えている柱ですが
直径約100cmから120cm、60本ほどあります。
創建時は1本物、再建時は木材資源が枯渇したため独特の技術で柱が作られています。
芯柱を数本継いで、廻りに扇型の板を張り帯状の鋼で周囲を固定し
釘を打ちつけて補強してます。今で言う集成材ですね。

 

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急こう配な階段

大仏殿の一角に急な勾配の階段がありました。
こちらの階段は屋根裏へと続く階段でその先には巨大な梁、大虹梁と明治時代に設置された鉄製のトラス梁があるようです。
明治時代にイギリスから輸入、大仏殿を支える大虹梁の補強のための鉄骨トラス梁です。当然一般公開はされておりませんがテレビでは放送された事があるようです。
登ってみたいですねこの階段、降りる時はとても怖そうですが大虹梁を見てみたい。

今回、東大寺大仏殿を見学、参拝しようとして奈良に行ったわけでは無かったのですがとても奥が深いと感じました。

中学生の時は修学旅行だから、今回は通り掛けにふらっと寄り道でしたが、
次回もう一度じっくりと訪ねてみたいと思います。

 

 


T.U




 

 

遅ればせながら‥移転のご報告をさせてください

遅ればせながら‥

当社、ラカンデザイン研究所は2018年4月に移転することが出来ました!

ひとえに皆様のお力添えあってのここと、改めて心より感謝申し上げます。

 

今回は、その新しいオフィスについて少しご紹介をさせていただきたいと思います。

 

当社は、程よくのんびり開放感のある東中野に、約13年間お世話になりました。

商業施設が少なく住宅街が多いため、昼間は親子連れやお年寄りがお散歩する、そんなどこかホッとするような街で、居心地良くお仕事をしてきました。

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植栽が豊富で、街並みに溶け込む佇まいの東中野のオフィス

2018年4月、ますますの事業の拡大と発展を目指して、心機一転!

当社は東中野を卒業し、高田馬場へ移転することを決意しました!

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街並みからも伝わる高田馬場のエネルギー

JR他3線が乗り入れる高田馬場駅は、言わずと知れた早稲田大学最寄駅の一つです。

商業施設やオフィスも多く、この街は昼夜を問わず、いつでもたくさんの人のエネルギーに満ちています。

更にインターナショナルな学校が密集していることもあり、行き交う人の姿や聞こえてくる言葉が多様であることも、高田馬場の魅力の一つです。

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人と人が交錯し、何かが生まれそうな期待感のある高田馬場駅前広場

そんなエネルギッシュな街を横断するその名も早稲田通りを進み、明治通りとの交差点を過ぎたところに、新しいオフィスを構えました。

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高田馬場駅から明治通りとの交差点を目指して、歩くこと約6分

明治通りを過ぎてすぐ、1階にカフェが入っている7階建てビルの4階が当社の新しいオフィスです。

お隣はYMCAの専門学校・インド大使館邸と、高田馬場らしい文教的かつ国際的な場所に位置しています。

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カフェが目印の〈圓生高田馬場ビル〉

お近くにお越しの際は、ぜひ一度足を運んでいただけたら幸いです。

一同、皆さまのご来社を心よりお待ちしております!

 

新しいオフィスとパワフルな新天地からもいい力をもらい、ますます皆さまのお役に立てるよう、より一層精進してまいります。

今後とも、ラカンデザイン研究所をよろしくお願いいたします!

 

http://www.lakan.jp

「外交官の家」を見学しました

 

「外交官の家」はニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などを務めた明治政府の外交官内田定槌氏の邸宅として明治(1910)年に渋谷区南平台建てられました。

 

平成9年に渋谷区南平台から横浜市山手に移築復元し、移築と同時に国の重要文化財に指定されました。

 

設計者のアメリカ人ガーディナーは、立教学校の教師として来日し、その後建築家として活躍した興味深い経歴の持ち主です。

 

海外暮らしが長かった内田氏の意図が反映された、アメリカン・ヴィクトリアン様式の華やかな装飾の外観が目を引きます。

 

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内田邸が建てられた明治(1910)年は幕末の開国以来続いた西洋建築の学習が一段落し、日本独自の建築様式が高まった時期で、内田邸も洋館の中に和を感じることができました。

 

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1階は食堂や小客間、大客間などパブリックスペースがメインとなっており、来客の多い外交官ならではのつくりになっています。

引き戸で仕切られた二つの客間は、大勢の来客時にも対応できるよう工夫されており、洋館でありながらも日本的な発想を感じることができます。

 

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建築見学を通して、当時の知識階級の住宅や外交官の暮らしを知ることができ勉強になりました。

山手地区には、外交官の家を含め8つの西洋館があるので、西洋館めぐりがおすすめです。

 

yanagita

中国のお客様と一緒に翔裕園(特別養護老人ホーム)を見学しました

先日、中国・大連のお客様が来日して、一緒に竹ノ塚翔裕園の見学に行ってきました。

お客様は建築会社の方で、日本の福祉施設についての設計や施工技術を習得させてもらうため、見学会を行いました。私の出身も中国の大連で、3年前日本に来て建築を学び始め、今年の4月に入社しました。今回は通訳で同行した私もいろいろ勉強になりました。

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竹ノ塚翔裕園は『和みの家』をコンセプトに和風旅館をイメージとした建物です。調度品も古民具風のものを用い落ち着いた空間を作っています。

施設はパブリックゾーンとプライバシーゾーンで構成されていて、ホールは横断歩道をイメージしたデザインとなっています。

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2階~4階は居室で、ユニットケア型の介護となって、自宅にいるような感じに設計された各ユニットは暖かい雰囲気を演出しています。

入居者に自分の部屋を認識してもらうため、出入口や各階の壁の色、テクスチャーを変える工夫をしていました。

各ユニットに入ったら、入居者の方々は微笑みながらソファでテレビを見たり、話したりしていて、自分の家にいるかのように幸せが溢れていました。

同じユニットに暮らしている人たちは元々知らない人ですが、こちらの施設のおかげで、みんなが家族になって、一緒に楽しく老後生活を送っています。

設計が人に幸福をもたらせるということが実感できました。

中国のお客様も入居者の幸せな姿に感動していて、特に手すりの凹凸や仕上げや空間の使い方等の細部のデザインに注目していました。

お客様が今回の見学を通して学んだことをこれからの設計に生かして、より良いデザインをすることを決意していたようです。

通訳をしていたため、写真を撮ることがあまりできなく、少し残念でしたが、検討された細部の納まりや、高齢者に配慮されたデザインが心に残りました。

 

 

 

ねむの木子ども美術館「どんぐり」

ねむの木子ども美術館「どんぐり」

設計:藤森照信+内田祥士(習作舎) 

肢体不自由児のための養護施設「ねむの木学園」の

生徒さんによる作品が展示されています。

 

レンタサイクルで山道を進み、ねむの木美術館に近くなるほど

茂みの中から「どんぐり」が姿を現します。

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掛川駅からちょうど1時間で到着しました。

1時間に1本のペースでバスも通っているようです。

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平日で来場者が自分のみだった為なのかとても静かでした。山奥にポツンと建っている建物が周辺の自然と相まって非常に神秘的な場所の印象が強いです。

 

遠くから建物を見ると外壁に植物の根が這ってあるように感じますが、

これは植物のイラストがちょうどよい間隔で裏の外壁まで描かれています。

 ねむの木学園の生徒さんによって描かれたものらしいです。

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館内一番奥の空間は床も壁も天井も真っ白の仕上になっています。

真っ白に加え、静かな空間なので足音を立てるのも

申し訳なくなるほどの緊張感がありました。

 

館内は写真撮影禁止ですので内部の様子をお伝えすることはできませんので

是非、行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

ちなみにさらに山道を進むと坂茂氏設計の

ねむの木子ども美術館「緑の中」があります。

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Ryu M.