久々の京都

弊社が設計監理しました建物の1年目検査の為、京都へ行ってきました。

竣工後、初めてなので約1年ぶりの京都上陸です。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、街中は観光客も少なく寂しく感じてしまいます。

検査は無事に終わり、本日宿泊するホテルへ向かいました。

本日宿泊するホテルは『sequence KYOTO GOJO』

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ホテル外観

ここはチェックインが顔認証なのでカードキーは無く、全てが顔認証で行えます。

エレベーターも部屋も大浴場も顔認証ですので顔をかざすだけでセキュリティが解除されますのでストレスフリーで快適です。今後のホテル設計の参考にしようと思います。

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部屋のFACE KEY

1階にあるレストランもデザインされていて宿泊者の朝食スペースも兼ねています。

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レストランとホテルフロント

朝食も大変美味しく大満足でした。

 

テルチェックアウト後に向かいましたのは

京都市京セラ美術館』

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美術館正面(西側)

現存する国内最古の公立美術館である京都市美術館の改修・増築で去年オープンしています。地上にある既存玄関からのアプローチはせずに地面を掘り下げた事により出来た新しい層をガラスで囲い、新たなメインアプローチを作り出していました。

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現れた新しい層

この広場は屋外イベント等で使うことを想定しており左の道路側は座り眺める事ができるように階段状の作りとなっています。
既存のデザインを活かすように地面レベルを操作して新たな層を作り出し、存在感が出ないようにガラスというレイヤーを差込み屋内化しているのは見事だと感じました。

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裏側だった地下階をメインエントランスロビーに再生

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来訪者を迎える中央ホール(1階)

メインエントランスロビーを抜けて階段を登ると現れる真っ白な空間の中央ホールが来訪者を迎えてくれます。この美術館は展示室以外は無料で入れます。このホールにはSNS用の自撮り写真を撮っている女性の方で賑わっていて、新しい美術館の使われ方を実感しました。

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室内化された東側玄関から日本庭園を見る

中央ホールを抜けると東側のエントランスホールがあります。ここも元々は東側玄関の

アプローチ(外部)だったのをガラスというレイヤーで仕切って室内化してます。ディテールを消してあるので既存の日本庭園から東山の稜線まで取り込んで綺麗にみえます。

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東側外観

増築された展示室を結ぶための空間をガラス張りにする事で既存のデザインを邪魔する事なく既存建物となじませています。

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掘り下げた広場とミュージアムショップ

歴史的建造物を活かしながらの新しい機能の追加、新しい魅力の追加、新しい使われ方の追加の回答としてガラスというレイヤーを重ねる事や地盤レベルの操作で、上手く既存ファサードの邪魔をする事なく新たな表情を作り出しているのが素晴らしいと感じました。

 

takahashi