ゆたーっと 熊本!


現在、熊本県で「サービス付高齢者向け住宅+デイサービス」のプロジェクトを進めています。

コロナ禍でなかなかスッキリしない日々ですが、

熊本は空が広く空気もおいしく出張するたびに癒されています。

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計画地からの景色です。

この峰を超えると阿蘇山で、時々火口から白煙が出ています。

なんとも見晴らしの良い景色でのんびりしちゃってます。

 

業務の合間にちょこちょこ熊本市を散策しているのですが、

熊本県独自の緊急事態宣言が発令されているため、街の人通りも寂しい感じです。

とはいえ、やはり熊本市に来たら熊本城は拝見しないと!ということで行ってきました。

 

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 震災の傷跡残る熊本城ですが、復旧計画も進み徐々に近くで見れるようになりました。

近々、天守閣の内部公開(コロナで公開延期中)されるようなので、チャンスがあれば行ってみたいと思います。

熊本城の復旧工事は、あと15年程度続くそうです。

まだまだ工事は序盤なのですね...。見守っていきたいと思います。

 

もうすぐ6月です。

梅雨や台風など、不安な時期が近付いてきていますが、

無事にプロジェクトが進むよう願うばかりです。

 

handa

 

久々の京都

弊社が設計監理しました建物の1年目検査の為、京都へ行ってきました。

竣工後、初めてなので約1年ぶりの京都上陸です。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、街中は観光客も少なく寂しく感じてしまいます。

検査は無事に終わり、本日宿泊するホテルへ向かいました。

本日宿泊するホテルは『sequence KYOTO GOJO』

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ホテル外観

ここはチェックインが顔認証なのでカードキーは無く、全てが顔認証で行えます。

エレベーターも部屋も大浴場も顔認証ですので顔をかざすだけでセキュリティが解除されますのでストレスフリーで快適です。今後のホテル設計の参考にしようと思います。

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部屋のFACE KEY

1階にあるレストランもデザインされていて宿泊者の朝食スペースも兼ねています。

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レストランとホテルフロント

朝食も大変美味しく大満足でした。

 

テルチェックアウト後に向かいましたのは

京都市京セラ美術館』

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美術館正面(西側)

現存する国内最古の公立美術館である京都市美術館の改修・増築で去年オープンしています。地上にある既存玄関からのアプローチはせずに地面を掘り下げた事により出来た新しい層をガラスで囲い、新たなメインアプローチを作り出していました。

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現れた新しい層

この広場は屋外イベント等で使うことを想定しており左の道路側は座り眺める事ができるように階段状の作りとなっています。
既存のデザインを活かすように地面レベルを操作して新たな層を作り出し、存在感が出ないようにガラスというレイヤーを差込み屋内化しているのは見事だと感じました。

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裏側だった地下階をメインエントランスロビーに再生

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来訪者を迎える中央ホール(1階)

メインエントランスロビーを抜けて階段を登ると現れる真っ白な空間の中央ホールが来訪者を迎えてくれます。この美術館は展示室以外は無料で入れます。このホールにはSNS用の自撮り写真を撮っている女性の方で賑わっていて、新しい美術館の使われ方を実感しました。

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室内化された東側玄関から日本庭園を見る

中央ホールを抜けると東側のエントランスホールがあります。ここも元々は東側玄関の

アプローチ(外部)だったのをガラスというレイヤーで仕切って室内化してます。ディテールを消してあるので既存の日本庭園から東山の稜線まで取り込んで綺麗にみえます。

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東側外観

増築された展示室を結ぶための空間をガラス張りにする事で既存のデザインを邪魔する事なく既存建物となじませています。

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掘り下げた広場とミュージアムショップ

歴史的建造物を活かしながらの新しい機能の追加、新しい魅力の追加、新しい使われ方の追加の回答としてガラスというレイヤーを重ねる事や地盤レベルの操作で、上手く既存ファサードの邪魔をする事なく新たな表情を作り出しているのが素晴らしいと感じました。

 

takahashi

人間の胆力

 世界中で「地球温暖化!」などと、人間による地球破壊が叫ばれております。

おそらくその一面もあるのでしょう.

とはいえ、新型コロナウィルスの影響がようやく落ち着く希望が見えて来たこの頃ですが、

ほんの小粒のウィルスによって、これ程までも影響を受けてしまうあたり

地球スケールでの人類は、まだまだ弱さを携えた存在なのだと感じます.

 

出歩くことが出来なかったこの頃なので、古い写真での話となりますが・・・

昨年の秋の事、

埼玉の入間川の河岸に一面に咲く曼珠沙華を観に行きました.

河原の遊歩道にそった木々の中に咲き誇っており、

1本では華奢な存在ですが、群となると辺り一面を繊細ながらも凛として紅くうめつくし、それは見事なものでした。

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ところが数週後・・・

たまたま曼珠沙華が咲いていた河岸の対岸側を通りかかり、目のあたりにしたのは

つい先日歩いた遊歩道もろとも、ごっそりとえぐり流された光景でした。

  

昨年10月12日 超大型台風19号の爪痕です。

コンクリートテトラも動かされ、

途中の堰に引っかかる流木は驚くべき当時の水位を物語ります。

 

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曼珠沙華が咲き乱れていた対岸が、跡形もなくただの砂利河原に

 

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河岸 木々の手前にあった遊歩道が根こそぎ削られ流されています


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断面が生々しい

 

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流れを抑えるテトラポッドも、あっさりずれ動いております

 

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 下流側を見ると、堰に引っかかる流木が・・・    堰がよく耐えてました

 

我々、設計者はデザインをしていく影で、地震や台風などの天災や、重力にあらがい対抗するべく日々汗をかいておりますが、 この様な光景を見ますとその力の絶対差に愕然とさせられます。

 

 

さて、話を少し変えて、

次の写真は都内で現在工事中の有料老人ホームの現場です。

今年末に完成予定の地下1階、地上5階建で、写真は今年1月の地下ピット部の工事中です。

f:id:lakandesign:20200602195950j:plain周囲の茶色の板壁の面が周囲の土壁の部分

 

ここで見えております、がっしりと水平に巡る赤い鉄骨は、建物の構造体ではありません。

地上から6mもの深さを掘る為、周囲の土壁が内側に崩れて来ないようにおさえております。f:id:lakandesign:20200602200646j:plain

写真中央 鉄骨の下で作業されています

 

工事中に地震や重力による崩れが起きないように、構造計算によって必要な鉄骨サイズでつっぱり、安全を保持するわけですが・・・

先程の河岸をえぐり、コンクリートのテトラを、1日でいとも容易に動かす自然のパワーと比べますと 、極太の鉄骨でがっつりと土をおさえながら、その内側で粛々と工事を進めていくあたりに人間の必死さを感じてしまいます。

 

そんな地中からの現場も、今月はいよいよ3階の床のコンクリート打設をするまでに立ち上がりました。

もちろん地下の土壁の崩れ等の問題もなく、地上の部分が地面下で何事も無かったかのように立ち上がってきております。

今年の8月には5階までのコンクリートが完成いたします。

 

地球のスケールでの話となると、人間は結局非力ではありますが、コツコツと積み上げていく『人間の胆力』は、実際のところ超高層や東京スカイツリーといった特大なスケールでも台風や地震にも耐える建築を生み出してきております。

 

建築に携わるものとしては、

自然の力を正しく畏れて、実直に向き合っていくのが大切なのでしょう。

コロナが及ぼす試練も、コツコツと頑張っていきたいと思います。

 

kaneko

 

 

 

工事再開

新型コロナウイルスによる工事ストップから約1ヵ月

工事が再開されました。

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地上5階建て、床面積約7,000㎡、160床の特別養護老人ホームの現場です。

来年春には竣工予定で着工しましたが、新型コロナウイルスの影響で

工事を中断しておりました。

杭打ち用の重機2台を投入し、ピッチを上げて工事をしておりますが

全体的な工程についてはまだ見込みが立っておらず、竣工時期は未定です。


はやくコロナ騒ぎが収束し無事竣工する事を願います。

 

umazume

 

 

新年度

先週末に雪が降って以来、肌寒い日が続いていますね。

都心で、3月下旬以降に1センチ以上雪が積もるのは32年ぶりのことだったそうです。

 

雪が積もっても満開の桜は力強く咲き、新型コロナウィルスで厳しい現状の中、

ひとときの春を感じさせてくれます。

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ラカンもテレワークへ向けて環境を整えているところです。

今日から新年度。

一部席替えをして、心機一転!

新体制となったラカンデザイン研究所は、今後も色々なことに挑戦していきます。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

仙台にて

ホテルの現場が始まっています。

大宮から仙台まで、新幹線で1時間8分。
意外にも近いのです。

 

現在1階床のコンクリートを打ち終わったところ、月末から建て方開始です。

コロナが現場の進捗に悪影響をもたらさないよう祈ってやみません。


仙台といえば、メディアテークです。
設計は伊東豊雄で2000年に竣工です。

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透明な外観に、内部はSFの世界のようです。

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この白いチューブが建物を支えているなんて、建築ってすごいです。

2月に建築家、伊東豊雄藤森照信の講演会が催されるとのことで行って参りました。
メディアテークのコンペ時のエピソードやオープン時の映像も見ることができ、あっという間の2時間でした。

 

目の前の大通りは年末に光のページェントと称したライトアップイベントが催されます。

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今年のライトアップ時にはホテルの現場は竣工を迎えている予定です。

私達のつくるホテルが、仙台を訪れる方々の、また地域の方々のお力になれればと願いながら日々の業務に励んでおります。

 

akikusa