建物調査の立会い
先日、弊社で関わっている高等学校の校舎にて雨漏りするとのことで建物調査の立会いに行ってきました。
調査によると躯体と笠木の間に大きな隙間があり、防水のラインがちょうど笠木に被さる部分で切れているのでそこから雨水が浸入し、雨漏りしていたようです。
10月2週目の台風19号クラスの台風はもちろんのこと通常の雨でも風が吹いてしまえばその隙間から水が浸入してしまいますので三角シールで隙間を埋めるなどの対策が考えられます。
また、樋が詰まってしまい10センチほど水が溜まっている部分がありました。
下のほうでは・・・ポツポツ、と
防水屋さんが棒でしばらく突いていると・・・
約5分間、すごい勢いで水が出てきます。開通しました。
主に落ち葉の詰まりでしたが虫の死骸や鳥の羽も混ざっています。
水が溜まっていたこの部分は防水がしっかり機能していた為、下階の機械室に雨漏りはしていませんでした。
水の被害といえば、先日の台風19号では僕の自宅の窓からも雨水が溢れてきました。
おそらく原因はパッキンの劣化だと思われます。
外から侵入してくる水は生活に支障をきたすので一刻も早く改善したいですね
MINAGAWA
現場進捗(横浜市 賃貸マンション)その2
前回のブログは昨年11月、現場は杭工事中でした。
ほぼ地面です。
月日は流れ10か月後・・・
同じ場所とは思えないですね。
気になる内部は・・・
絶賛工事中です。
と言ってもあと1か月ちょっとで完成・・・早いですね。
ちなみに写真真ん中の部分は2階の中庭です。
小さいけれど楽しい仕掛けがつまった庭になる予定です。
今回は中庭も含めて盛り沢山の共用部になりました。
ここに住む人たちはこの空間でどんな生活を送るのか・・・
完成が楽しみです。
ooshima
竣工しました(練馬区 共同住宅)
「たまごは1日1個まで」という説はもう古く、いまは1日2〜3個食べるのが健康にいいことが明らかになったそうです。
以前、ブログで紹介していました、練馬区の共同住宅が竣工しました。
外観は打ち放しをメインの仕上げとして構成しています。
こちらは道路面からエントランスホールを見ています。
奥にラクダらしきものがいますね。
エントランスホールです。
壁と天井に一連なりのライン照明を設置しました。
竣工にあたっては、多くの関係者に支えられ無事、引き渡しを迎えることができました。協力してくれた皆様方にはとても感謝しております。
約一年の工期でしたがあっという間に終わってしまったように感じます。
年と取ると一年がとても速く感じることを「ジャネーの法則」というようです。
詳細の内容については、次回、私にバトンが廻ってきた時に。
物件竣工
長ーい梅雨がやっと終わったと思ったら…連日この暑さです。
毎年夏になるとこんなに暑かったかなと思うんですが、おそらく暑かったんでしょう。
1年経つと体がすっかり忘れてしまっています。
突然ですが…今回は先日竣工したばかりの物件のご報告をしたいと思います。
【概要】
構造:木造(在来軸組工法)
規模:延べ床面積617.75㎡、地上2階建
今回は木造ということもありまして着工から竣工までが6か月程度でした。前回のブログから今回のブログ更新までの間に工事が完了してしまいましたので一気にご紹介いたします。
まずは…基礎工事です。今回は直接基礎(ベタ基礎)ですので流れとしては、根切り→基礎配筋→コンクリート打設になります。
特に重要なのが根切り底(支持地盤)の確認になります。直接基礎ですので根切り底の土質がボーリングデータ通りの土質と合っているか確認します。
基礎が出来上がるといよいよ軸組です。
木造(軸組工法)はいわゆるプレカット図と呼ばれる施工図を基に現地確認致します。
プレカット図には材料の継手位置や接合金物の種類、接合方法や接合位置などが記されています。
この施工図で構造のすべてが決まっていますので不備が無いように事前の図面チェック及び現地にて確認を行います。
軸組が終わると今度は屋根と外壁を施工していきます。
木造ですのでなるべく早く雨風から構造部材を保護する必要があるのでまずは屋根を、そして屋根の下地ができたところで外壁の下地材を施工していきます。
下地ができましたので今度は防水材+外部仕上げの工事になります。
今回屋根の仕上げはガルバリウム鋼板のタテハゼ葺きにしました。
外壁は窯業系サイディング材です。コストやメンテナンスなどを比較検討し採用してます。
外部の仕上げ工事と並行して内部工事もどんどん進んでいきます。
足場を外す前には外壁検査を行います。
主に外壁材とその他の部材の取り合いなどを確認していきます。
特に不備はなかったので足場を外しました。
足場を外す頃には内装はボード張りを全て終えている状態です。
残りは内装仕上げ工事、外構工事になります。
梅雨の時期と外構工事の時期がかぶってしまい一時は竣工に間に合わないのではと現場所長、職人さん達と工事工程の打合せを毎週のようにしてましたが…何とか頑張って頂き竣工には間に合わせて頂けました。
そしていよいよ完成です。
今回も多くの人に助けて頂きながら無事に建物を引き渡すことができました。
施設のオープンまではまだ少し時間がありますが、多くの方が気持ちよく施設で過ごして頂ければと思います。
kinouchi
スタッフミーティング
ラカンデザイン研究所では、年に数回「スタッフミーティング」という行事が行われます。
これは、代表中川とリーダーを除くスタッフとのミーティングで、
事務所内で話せない話や、事務所やリーダーに思う事、近況報告、など
忌憚のない話しをし、美味しい食事をし、親睦を深めることが目的です。
今回は、3月下旬に事務所近くのイタリア料理のお店で行われ、
アットホームでいい感じの音楽が流れている雰囲気のいいお店で、
イタリア人のシェフが振る舞うイタリアンを堪能しました。
ミーティングは、2時間半ほどでしたが、話も弾み有意義な時間を過ごせました。
中川さんの誕生日が3月末ということで、スタッフミーティング中に何かしたいと考えていました。
所内のスタッフにアドバイスをもらいつつ、お店の方と相談し、
参加メンバーのデザートを一つの皿にまとめてイタリア語でメッセージを入れた、
バースデープレートをこさえてもらいました。
素敵なバースデープレートで、中川さんにも喜んでもらえました。
このミーティングを切っ掛けに、より良い事務所になればいいなと思います。
次回のスタッフミーティングを楽しみにしております。
そして、誕生日おめでとうございました。
H.E
植栽計画
花粉の季節がやってまいりましたが皆様の調子は如何でしょうか。
私は花粉症の症状は全くなく、いつ発症するかドキドキして過ごしています。
さて、自分が色々な建物を設計する中で特に難しいと感じるのが照明計画と植栽計画です。
その中で去年に竣工しました施設の植栽計画を紹介したいと思います。
この物件は板橋区に計画した福祉施設でコンセプトは~「団欒」和を感じる暮らし~
内装も和をテーマにした材料を選びコンセプトに沿って作っていきました。
その中で植栽でも和を感じる物を作ろうと運営会社様、植栽屋さんと様々な検討をしながら植栽計画を進めていきました。
キーワードは1.施設の顔となる前庭
2.入居者の散歩道にも使用できる散策路
3.音で和を感じる事が出来る場所
4.建物内から見て楽しめる庭
を決めてそれぞれの検討を進めて行きました。
1.施設の顔となる前庭
シンボルツリーとなる五葉松や、年代物の燈籠、囁かな水音を奏でる水鉢、土壁等の選定及び配置計画を何パターンも検討して決めていき、施工時にも職人さんと打合せしながら配置を最終決定しました。
2.入居者の散歩道にも使用できる散策路
奥行を感じさせるように蛇行させた真砂土舗装のアプローチ路。四つ目垣の外側には四季を感じさせる木々を配置して夜には行灯型照明がほのかに路を照らします。
3.音で和を感じる事が出来る場所
水の音を小気味よく奏でるししおどし。通る人に楽しんでもらえるようにタマリュウの中に飛び石の路も作りました。
4.建物内から見て楽しめる庭
お施主様から頂いた年代物の景石を散りばめた石庭を計画。この庭は外部から見えずに建物内に入ってから初めて見る事の出来る庭です。石の配置も運営会社様、職人さんと打合せしながら決定しました。
建物内部から見ると
石の連なりが大きく見えて迫力があり、思わず見入ってしまう庭が完成しました。
建築物を設計する時に必ず植栽計画が出てきます。一人では完成させることは難しく様々な方に協力していただきながら良い物が出来ると常日頃感じています。
みんなでイメージを共有しながら完成した時の喜びは何とも言えない感動があります。
N.T
一富士二鷹三茄子
皆様、初夢はご覧になりましたか?
縁起のいい初夢として一富士二鷹三茄子なんて言われていますが、
私はどの夢も一度も見たことはありません。
一度は見てみたいものです。
それはさておき、富士といえば、
昨年訪れました、静岡県富士山世界遺産センターをご紹介します。
2017年12月末に開館した比較的新しい建物で、
設計は株式会社坂茂建築設計でデザインはコンペで選ばれた建物です。
敷地は静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社にほど近い敷地で、
元は大社の観光バスの駐車場だったとか。
そのため鳥居が建物脇にあります。
建物の前に水盤をつくり、建物の逆さ富士を水面に表現しています。
富士山の逆さ富士とは逆の状態ですね。
富士山は日本人なら言わずと知れた山ですが、最近は海外からの旅行客にも
人気の山となっているようで、たくさんの海外からの観光客も来館していました。
内部は逆さ富士の部分がらせん状にスロープとなっており、富士登山を疑似体験しなから、さまざまな展示物を見る構成となっていて、屋上の展望ホール、屋外テラスからは
実物の富士山を眺めることができます。
古来、日本人が崇拝や信仰の山としてみてきた富士山の絵や資料、又富士山を取り巻く自然環境、活火山としての側面などの展示がされていて非常に興味深い内容でした。
又、映像シアターがあり4K画質で富士山や富士周辺の自然の四季折々の美しい映像を見ることができます。
実際の富士山を登ることはハードルが高いですが、富士山を身近に体感することができます。 行ってみて、今度は日本人として一度は実際の富士山を登りたいなと感じたのでした。
J.E